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歯科の無痛治療として有名な処置に、静脈内鎮痛法があります。しかし、点滴や麻酔の作用時間の長さから静脈内鎮痛法に対して不安に感じる方も少なくありません。今回は、もう1つのリラックス法である笑気麻酔について詳しくまとめてみました。笑気麻酔の効果やメリット、注意点を是非ご存知になって下さい。

■笑気麻酔とは?

笑気麻酔は、別名「笑気吸入鎮静法」とよばれ、医療用ガスである笑気(亜酸化窒素)を吸引し、全身麻酔と同じような効果をもたらす方法です。歯科治療では、低濃度笑気に70~80%の高濃度酸素を混合した笑気ガスを使用する為、全身麻酔のように意識が消失したり、受け答えが出来なくなる状態にはなりません。意識を保ちつつ、リラックスした状態で治療が受けられます。

1.笑気麻酔の流れ

  1. ①笑気麻酔専用のマスクを鼻にのせます。
  2. ②患者様に鼻呼吸をして頂き、笑気麻酔の吸入を開始します。
  3. ③徐々に笑気ガスの濃度を上げていき、開始から5分程度経過した段階で、麻酔の効果の確認を行います。
  4. ④歯科治療を開始します。(治療中も吸入は継続して行います。)
  5. ⑤治療終了と共に、吸入を停止します。
  6. ⑥意識がハッキリとするまで安静にして頂き、ふらつきや体調不良等の問題がなければ、医師から帰宅許可がおります。

■笑気麻酔の5つのメリット

笑気麻酔は、昔に比べ歯科医院での導入率も上がっており、効果を実感する方も増えてきました。笑気麻酔の特徴、得られるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

1.小さいお子様でも安心して受けられる

笑気ガスを吸引する事で効果を得られる笑気麻酔は、痛みは一切無く、吸引する笑気ガスも無臭(甘い香りに感じる方もいます。)な気体である事から、お子様でも安心して受ける事ができます。

2.作用時間が短い

笑気麻酔で使用する笑気ガスの排泄時間はとても短い為、吸入を停止してすぐに意識が回復しはじめます。

3.術後の運転が可能

回復時間の早い笑気麻酔は、術後の車や自転車などの運転も良しとされています。しかし、笑気麻酔であっても、麻酔の効果や作用時間には個人差がある為、必ず歯科医師へ確認を取りましょう。

4.副作用がない

笑気麻酔は、呼吸や反射機能、血液循環に異常をきたす危険性はなく、術後の仕事や家事にも影響はありません。

5.保険適用である

笑気麻酔は健康保険が適用されます。料金は5分単位で変化するといわれており、3割負担の場合であれば、30分500円~800円程度となります。

■笑気麻酔が不向きなケース

服用中の薬や持病など、麻酔の成分との相性が悪い場合、身体の不調やショック症状を起こす危険性もあります。少しでも心当たりのある方は、必ず問診時に伝えるようにして下さい。トラブルを回避する為にも、笑気麻酔が不向きでないかどうか、以下の項目を自分自身の状態や症状と照らし合わせてみましょう。

  1. ①風邪やアレルギー性鼻炎で、鼻呼吸ができない方。呼吸器疾患のある方。
  2. ②妊娠中または妊娠の可能性のある女性。
  3. ③過換気症候群やパニック障害の経験がある方。
  4. ④局所麻酔薬アレルギーのある方。
  5. ⑤長期に渡り、副腎皮質ホルモンや自律神経安定薬、降圧剤などを服用している方。
  6. ⑥てんかんやぜんそくの発作を持っている、または経験がある方。

■笑気麻酔と静脈内鎮痛法の選択基準

歯科医院で行われるリラックス法として、笑気麻酔と静脈内鎮痛法のいずれかを選択する際の基準は、治療内容である場合がほとんどです。治療内容によっては行えない麻酔法もある為、事前に歯科医院へ確認を取りましょう。

1.【笑気麻酔】通常の歯科治療

一般的な虫歯の治療や抜歯などの場合であれば、麻酔の作用時間が短く、局所麻酔の効き目の確認や会話をしっかりと行える笑気麻酔が向いています。

2.【静脈内鎮痛法】親知らずの抜歯、インプラント治療、骨造成手術など

笑気麻酔では十分な効果を得られない方や、親知らずなどの難しい抜歯、インプラントや骨造成手術など大きい処置には、笑気麻酔よりも効果の強い静脈内鎮痛法が適しています。