『虫歯ゼロ』から『歯周病』ゼロへ!

歯周病、かつては歯槽膿漏と呼ばれていましたが、この歯周病は厄介な病気の一つです。肝臓病のように沈黙の病と言われています。
自覚症状が出にくいために、ある程度病気が進行してから歯科医院を受診する患者様が非常に多いことが残念です。
歯周病とは口の中の歯周病菌が歯と歯肉の間に入り込み、 歯を支えている組織に炎症を引き起こし、歯茎が赤く腫れて歯を支えている骨までを溶かしてしまう病気です。
病気が進行すると口臭が気になり初め、やがて 歯が抜けてしまう病気です。歯周病はお口の中だけでは無く全身にも悪影響を与えます。

ご自分のお口の匂いは爽やかでしょうか?

歯周病はこんな症状です。

『歯周病』から守りたい!

『歯周病』から守りたい!

まずは歯周病の早期発見と予防です。自分でのお口のケアと定期検診・歯科医院でのお口のクリーニングによって予防できるのです。欧米人に比べると日本人は歯の根っこの長さが短いので、より歯周病になりやすく歯を失うリスクは高くなります。歯周病予防はまず歯科医院へ検診に!見た目には問題が無くても、お口のレントゲン写真であなたの歯を支えている骨の状態がわかります。歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)の深さも測ります。正常な方の場合のポケットの深さは1~2ミリです。5ミリを超えると歯の揺れが出始めることもあります。出血や口臭の有無や歯茎の状態も検査できます。

『歯周病』治療法は?

『歯周病』治療法は?

軽い歯周病(予備軍の方も含みます)は歯のクリーニング、必要に応じて歯茎に麻酔のクリームを塗り、深いところの歯石や汚れを取り除きます。仕上げは正しい歯磨きの練習です。ご自宅でのお口のケアは非常に重要なのです。
重度の歯周病(進行してしまった方)は外科的な手術により汚れを取り除き、失いつつある歯を支えている骨の再生治療を行います。やむを得ず歯の抜歯になるケースもあります。近年、虫歯で歯を失う人より歯周病によって歯を失う方が増えています。40歳以上の80%が歯周病と言われるほどの国民病なのです。早期発見・予防で快適な健康を保っていただくことが歯科医院の努めでしょう。口臭の主な原因も歯周病だと言われています。

歯周病治療の流れ

歯周病治療では、まずレントゲンをとって骨の状態を確認した後、歯と歯茎の状態を実際に1本ずつ確認します。歯周ポケットの深さを測り、出血しやすいかどうかもチェック。その後歯科衛生士が、状態に合わせて歯と歯茎のクリーニングを行います。
麻酔を使って歯茎より下、歯と歯茎の奥から汚れを取って磨いていきますので、それ自体が歯周病の回復につながります。さらにクリーニング後は、ご自宅での正しい歯磨きの仕方、歯間ブラシの使い方をお教えし、毎日のケアの継続を促します。その後、歯周病の状態にもよりますが、あまりよくない場合は3カ月おき、問題がなければ4カ月から半年おきぐらいと、間隔を空けてクリーニングに通っていただきます。
万が一、骨が溶けてしまうなど歯周病が進行していて、入院や全身麻酔が必要なケースでは、大学病院などをご紹介させていただきます。入院の必要がない場合は当院にて手術を行うこともあります。