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痛みを感じたらもう手遅れ!?虫歯の原因や進み

痛みを感じたらもう手遅れ!?虫歯の原因や進み方

お口トラブルの1つである虫歯。痛みを感じて慌てて歯科医院を訪れる方もいれば、「虫歯になりかけです。」と忠告され心配になる方もいるかと思います。今回は、虫歯の進み方について詳しくまとめてみました。お口の健康を守る為にも是非参考にして頂ければと思います。

1.虫歯はいつからなる?

虫歯の原因は、歯の表面に住みつくミュータンス菌(ミュータンス連鎖球菌)とよばれる細菌です。生まれたての赤ちゃんには存在しない菌で、歯が生え始める生後6ヶ月頃から、ミュータンス菌による虫歯の可能性はでてきます。

1.1 ミュータンス菌の感染経路はママやパパ

虫歯の原因となる細菌は、世の中の9割以上の方がもっており、感染を防ぐのはほぼ不可能だといえます。その理由は、赤ちゃんに対する接し方がそれ無しでは難しいからです。感染原因には、

  • ・一度口をつけた箸やスプーンを使って赤ちゃんにご飯を食べさせる行為
  • ・硬い物を自分で噛んだ後に赤ちゃんに与える行為
  • ・自分の歯ブラシを使って赤ちゃんの歯を磨く行為

などがあげられますが、食べ物を冷ますために息を吹きかけるだけで菌が移動するという話も聞いた事があります。親から子へのスキンシップはとても大切な物であり、虫歯になるからといって避けるのは難しいといえます。

1.2 初虫歯の原因は「母乳」や「離乳食」

ミュータンス菌の好物は、糖質です。赤ちゃんの食べ物として糖質を含むものは、母乳や離乳食であり、歯磨きが十分に行われていない場合は、早い段階で虫歯が発生します。ミュータンス菌の数が多くなると、虫歯になりやすい口になり、それは成人になっても変わることはありません。

2.虫歯の進み方

2.1 【C0】初期段階の虫歯

初期の虫歯は、歯の表面が濃い白色になる状態を指します。ミュータンス菌が歯の表面を溶かして脱灰させ、徐々に目に見える程の穴を作ります。脱灰の段階であれば、唾液による再石灰化の力で修復が可能ですが、それには丁寧なお手入れが必要不可欠となります。

2.2【C1】痛みを感じない虫歯

歯というのは、表面のエナメル質→象牙質→神経という作りになっており、虫歯ではあるけど痛みを感じない場合は、虫歯の進行が表面のエナメル質で留まっている状態であるといえます。歯を構成する組織の中で、最も硬い素材であるエナメル質内での進行は比較的遅く、自覚症状はほとんどありません。

2.3【C2~C3】痛みを感じる虫歯

エナメル質より内部へ虫歯が進行すると、冷たいものや甘いものがしみたり、痛みを感じ始めます。また、神経に虫歯が到達すると激しい痛みが発生し、神経を抜く処置を行わなければなりません。神経を失った歯は、寿命が大幅に下がるため、痛みを感じる前に治療するよう心がけましょう。

2.4【C4】歯の根元だけが残っている虫歯

激しい痛みを放置しておくと、そのうち神経が壊死し、痛みを感じなくなります。歯の頭の部分がほとんど失われ、根元だけ残っている状態は、その歯だけでなく周りの歯や組織に悪影響をもたらすため大変危険です。

3.まとめ

虫歯の進み方には、ミュータンス菌の数が大きく関係してくるため、個人差があります。幼児期に虫歯が多かった人は成人になってもなりやすい傾向にあり、普段のお手入れ方法を工夫する必要があります。また、過去にあまり虫歯の経験がないという方であっても、お手入れ不足が続けば当然虫歯は発生しますので、歯科医院での定期チェックや歯磨き指導を受けるようにしましょう。

森田歯科医院