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予防歯科の第一歩!磨き残しを防ぐ3つのポイント

予防歯科の第一歩!磨き残しを防ぐ3つのポイント

一生懸命磨いているはずなのに、なぜか歯科医院で指摘されてしまう…。そんな経験はありませんか?磨き残しは、虫歯だけでなく口臭や歯周病の原因となり、健康を阻害する恐れもあります。3つのポイントを守って、今日から磨き残しゼロを目指しましょう。

■磨き残しを防ぐことは、予防歯科に繋がる

虫歯は、「治療をおこなえば、もう安心!」というわけではなく、普段のお手入れ方法に不足があれば何度でも再発する恐ろしい病気です。しかし、歯そのものは、何度も治療を繰り返しおこなえるものではないため、気づけば何本も失っていたというケースもあります。磨き残しを防ぐポイントを抑えて、予防歯科に努めましょう。

1.歯の“面”を意識する

歯には、表側、裏側、噛み合わせ部分の他にも、左右に存在する側面があります。発生率の高い歯と歯の間の虫歯は、側面の磨き残しが原因であり、デンタルフロス(糸ようじ)の使用や、歯ブラシの毛先を当てる角度に気をつけなければ、防ぐ事はできません。凹凸のある歯列で歯の側面が見えている場合は、歯ブラシの毛先を側面にしっかりと当て、1本ずつ磨くようにしましょう。

2.被せ物のある部位は“根元”が肝心

歯全体を覆う被せ物をしている場合、天然歯である根っことの境目には、とても汚れがたまりやすくなります。頭の部分から虫歯になる事はなく、磨かなければならない場所は根元のみとなりますが、残念ながら実践できているケースはそんなに多くありません。隙間から内部に入り込んだ汚れは、専用の機械を使ってクリーニングをおこなっても取る事は不可能であり、強い口臭の原因となります。

3.口臭や歯周病対策には“歯間ブラシ”は必須

口臭や歯周病の主な原因として、磨き残しの他に、汚れの付着によって起こる歯ぐきの炎症や出血があります。汚れが付着して3日目には歯ぐきが炎症し、歯磨きの際に出血が起こりはじめます。歯と歯の間の汚れは歯ブラシでは取り除く事が難しく、歯間歯ブラシを使っての除去が必要となります。歯ぐきの炎症が強いと痛みも感じやすくなりますが、続ける事で歯ぐきが引き締まり、痛みや出血が起こらなくなります。

■歯ブラシの正しい選び方とは?

正しいお手入れ方法を理解していても、使っている歯ブラシがお口のサイズに合っていなければ、磨き残しの原因となります。歯磨きを選ぶ際は、以下のポイントに注目しましょう。

1.歯ブラシのヘッドのサイズは“前歯2本分”

上の前歯2本分の大きさを目安に、一番奥の歯の裏側まで磨ける小さめのヘッドの物を選ぶようにしましょう。

2.“硬め”は厳禁

毛先が硬めの歯ブラシは、磨く際におこる摩擦によって歯や歯ぐきが磨耗しやすく、知覚過敏を発症する恐れもあります。歯ブラシの毛先は“ふつう”を選び、歯ぐきの腫れが酷い場合にのみ“やわらかめ”の物を使うようにしましょう。

3.正しい歯磨きは“強すぎず、大きすぎず”

小さめのヘッドで、毛の硬さがふつうの歯ブラシを使っていても、磨き方が正しくなければ虫歯や歯周病はおこります。歯磨きをするときは、毛先が広がりすぎない程度の力で歯に当てて、隙間や歯の形に毛先がしっかりと当たるように歯2本分を目安に細かく動かすよう心がけて下さい。強めの力で範囲が広い磨き方では、歯や歯ぐきが磨耗してしまいます。

森田歯科医院