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乳歯の虫歯放置は危険!乳歯も大切に

乳歯の虫歯放置は危険!乳歯も大切にしたほうが良い理由と対策

あなたは、乳歯の頃に虫歯になった記憶はありますか?永久歯に生え変わるという理由で、乳歯が虫歯になっても危機感を感じないケースは意外と多いのですが、実際は、乳歯の虫歯は今後の口腔環境に大きな影響をもたらします。今回は、乳歯を虫歯から守らなくてはならない理由と対策方法についてまとめました。お子様がいる方は是非参考にして頂ければと思います。

■乳歯の虫歯による影響

1.永久歯に生え変わった後の歯並びが悪くなる

乳歯の虫歯がひどい場合、永久歯と同じように神経を取る根管治療を行ったり、最悪の場合は抜歯せざるを得なくなります。早い段階で乳歯がなくなると、その後生えてくる永久歯が十分なスペースを確保できなくなり、ずれたり傾くなどして、真っ直ぐに生えない可能性があります。

2.永久歯の虫歯の発生率が高くなる

乳歯時に虫歯がある場合とない場合では、口腔内の虫歯菌数は大きく異なります。乳歯時に虫歯があれば、当然永久歯も虫歯になりやすくなり、永久歯が生えてすぐに虫歯になってしまったというケースもあります。中には、一部分の永久歯が生えずに乳歯のままという場合もありますので、「乳歯は必ず永久歯に生え変わる」と捉えて、粗末に扱ってはいけません。

3.顔の筋肉や顎骨の発達を損ない、栄養不足になる危険性も

虫歯によって、噛む時に痛みを感じる場合があります。痛みを避けるためにと、一部分で噛んでいると、筋肉や顎骨の発育に違いがうまれ、顔のバランスも崩れてしまう事があります。また、噛まなくても飲み込める柔らかいものばかりを好むようになるため、偏食になり、成長に必要な栄養が不足する危険性もあります。

■乳歯を虫歯から守るための3つの対策

1.早い時期からお口の刺激に慣れさせる

虫歯予防として最も大切な歯磨きですが、歯ブラシの刺激を嫌がる子は結構いらっしゃいます。歯磨きを嫌がらない子にするには、乳歯が生える前からのトレーニングが効果的です。清潔なタオルやガーゼ等を指に巻き、乳歯が生えてくる部分の歯茎を撫でるように優しく動かしましょう。それを毎日繰り返すことで、刺激に慣れ、お口の中に歯ブラシを入れることに抵抗しにくくなります。

2.1本でも乳歯が生えたらデンタルフロスを使用する

本来、デンタルフロス(糸ようじ)は、歯と歯の間の汚れを取るために使用しますが、隣接する歯がなくても糸の感触が歯茎に触れることで、その刺激に慣れるようになります。デンタルフロスをおこなうときは、必ず「糸」や「フロス」と言葉を伝えるようにすることで、必ず必要なものなのだと認識するようになります。歯と歯の間の虫歯は、乳歯の虫歯で最も多いとされているので、デンタルフロスの使用は虫歯予防として大変効果的です。

3.寝る前に甘いものは与えない

食事中に寝てしまう子がいるぐらい、小さなお子様は睡魔に弱い傾向にあります。そろそろ寝るかもと感じたときは、極力甘いものは避けましょう。また、グズるからといって甘い飲み物を哺乳瓶に入れて与えるのも、お口の中が長時間虫歯になりやすい環境になるため大変危険です。砂糖を含まない飲み物に慣れさせ、うがいができない時期であれば、甘い物を飲んだ後はお水を飲ませるなど工夫をおこないましょう。

今日も最後までお読み下さりありがとうございます。さいたま市大宮区の森田歯科医院では、お子様の急なケガにも対応しております。

森田歯科医院