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抜くべき?親知らずの適切な対処法
歯の中で最も遅く生えてくる親知らず。10代後半~20代前半の思春期ともいわれる時期に生えてくることからその名がつけられたとされています。今回は、親知らずの対処法についてまとめてみました。是非参考にして頂ければと思います。
■親知らずは、抜くべきものと抜かざるべきものが存在する
歯並びに個人差があるように、親知らずの生え方も人によって様々です。全体の歯並びに隙間がある人の場合、親知らずが生えてくると後ろから歯が押される形となるため、隙間が閉じるともいわれており、必ずしも抜かなければいけないというわけではありません。しかし、それが真っ直ぐに生えるのではなく、斜めや真横になって生えている場合は、注意が必要です。
■斜めや真横に生えている親知らずは、虫歯を誘発しやすい
親知らずが斜めや真横に生えていると、手前の歯との間に大きな溝ができます。溝には汚れがたまりやすく、体調を崩している時や疲れが溜まっている時など、免疫力が低下している時期に歯茎の炎症(智歯周囲炎)が起こる場合があります。本来、歯茎の炎症は、付着した汚れを除去した後2日~3日程度も経てば自然に治まるものですが、親知らずが原因でできた溝に入り込んだ汚れは、専用の機械を使用してクリーニングをおこなっても完全に取ることはできず、1週間経過しても腫れが治まらないケースもあります。
■親知らずは、最も虫歯になりやすい歯
真っ直ぐ生えている場合でも、一番奥歯である親知らずを毎日キレイに磨くのは難しく、意識して磨かなければすぐに虫歯が発生します。特に女性であれば妊娠中や出産から数ヶ月の間は、麻酔や投薬がおこないにくいので、親知らずの虫歯や智歯周囲炎には十分注意しなければなりません。虫歯でなくても智歯周囲炎の経験があったり、斜めや真横に生えているのであれば、できるだけ早めに抜くことをおすすめ致します。
■親知らずを抜くときの注意点
上顎に比べて下顎は骨が硬く、親知らずの抜歯後は腫れやすい傾向にあります。また、下顎には下歯槽神経とよばれる大きな神経が通っており、まれに親知らずの根っこが神経に触れていることがあります。下歯槽神経を傷つけると、口唇知覚鈍麻が起きる恐れがあるため、触れている可能性があると診断された場合は、CT撮影で神経との距離を正確に判断するなど慎重にすすめる必要があります。口唇知覚鈍麻とは、唇の感覚が鈍くなることを言います。ただし、麻酔の針が神経に触れて一時的に唇の神経が鈍くなることや、親知らずが神経にあまりにも近い場合などにも同じ症状がでることはあり得ます。神経の回復を促すお薬によって徐々に回復していきます。
■親知らずが元々無いという人も存在する
親知らずが生える時期を過ぎても、何も変化が見られない場合は、完全に歯茎の中に埋まっているか、元々親知らずが存在しない可能性があります。完全に埋まっている場合は、智歯周囲炎の心配がない事から、そのままにしておいた方が良いと診断する歯科医師も少なくありません。元々親知らずが存在しないケースもけして珍しいことではなく、中には抜く手間が省けたと喜ぶ方もいらっしゃいます。気になる方は、一度歯科医院でレントゲン撮影をおこない調べてみましょう。
さいたま市大宮区の森田歯科医院は、歯科口腔外科を得意としておりますので、親知らずの抜歯に熟知しております。初めにレントゲン写真と口腔内の診察をおこない、その上でご説明いたします。難しい親知らずの場合は、専用の書類を見ながら説明し、最後に同意の署名をいただいております。同意をいただく主な目的は、患者さまにきちんと説明を聞いていただき、理解していただく為です。今日もさいごまでお付き合い下さりありがとうございます。